2012年11月29日木曜日

人骨骨頭置換術、人工股関節置換術 : 理学療法士による身体活動研究




今日は人工骨頭置換術と人工股関節置換術についてお話したいと思います。

まずは人工骨頭置換術です。
この手術が一番多い症例としては高齢者の方の転倒です。

新潟県内の老人介護福祉施設における骨折の調査研究
平成19年度骨折調査報告
http://www.med.niigata-u.ac.jp/hyg/kossetu.pdf

転倒により大腿骨頚部を骨折した際に
大腿骨の骨頭を切除し人工の骨頭と置き換えます。

骨頭のみを人工に置き換えます。




次に人工股関節置換中です。
この手術が適応される症例としては
変形性股関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死などです。

股関節の形状が変化した場合に人工の関節に置き換えます。
先ほどの人工骨頭置換術と違う点は受側である
股関節の臼蓋も人工のものに置き換えます。

股関節の臼蓋と大腿骨の骨頭
どちらも人工に置き換えます。


どちらの手術も脱臼や血栓症、感染などのリスクを伴います。
術後のリハビリでは脱臼肢位を避けた日常生活動作を習得することが重要です。
次回は術式による脱臼肢位についてお話したいと思います。




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2012年11月22日木曜日

理学療法士 評価実習の流れ 2週目


さて、さて、勝負は2週目からです。

施設の雰囲気にもなれて
爆弾気味なスタッフ
安全そうなスタッフ
が自分なりに分かってきたころでしょうか。(笑)

実習を乗り切るためには、自分なりに危険を察知する能力も重要です!!

いよいよ担当する症例患者さんの評価が始まります。

よく言われることですが
患者さんの信頼関係(ラポール)を築きましょう。

バイザーも1週間あなたのことを観察・評価し
任せても大丈夫そうな患者さんを担当させてくれるはずです。

ここで陥りやすいのは、患者さんと良い関係を築きたいという思いが強すぎて
なんでもしてあげたくなってしまうことです。

そうなると、理学療法士として患者さんの問題点がみえずらくなってしまいます。

あくまでも患者さんの『問題点を探す』ということを忘れないで下さい。
(ICIDHで考えると良いと思います。)
私達の仕事は患者さんの問題点を見つけて治療することです。

問題点を探すためにどんな評価が必要か?





まず、評価日を何日もらえるかという問題もありますね。
参考までに、私は3日間でしたが、終わらずに4.5日でした。。。

あまり評価日に時間をかけると
1日目に評価した内容と4日目に評価した内容では
患者さんの状態も変わってしまい
統合と解釈の辻褄が合わなくなってしまいます。


出来るだけ時間を掛けずに評価することをお進めします。

現場の療法士はわずかな治療の中で常に評価しています
バイザーからすれば、評価に日数を掛けるのは
歯がゆく感じてしまうかもしれません。

しかし、始めからそんなになんでも出来る学生なんていませんし
もし、なんでも出来たらバイザーから更なる課題が課されます。

出来ないぐらいが学生として丁度良いと思うので
評価したいことを全てバイザーに伝えましょう。

では、始めに何を評価するのか?

まずは問診と言いところですが、
その前にしなくてはいけないことがありますね。

では、また次回。