2014年11月16日日曜日

回旋筋腱板 Rotator cuff : 理学療法士による身体活動研究



今日は肩の筋肉、ローテーター・カフについてお話したいと思います。別名回旋筋腱板とも言います。


まず、ローテーターカフは棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋の末端の腱によって構成されています。

棘上筋、棘下筋、小円筋の腱は上腕骨頭の大結節に停止し、肩甲下筋は小結節に停止します。


肩関節は肩甲骨関節窩と上腕骨頭によって構成されています。

肩関節は可動性を主体とした関節なので、骨頭の大きさに比べて関節窩がきわめて小さく3:1の比で構成されています。ローテーターカフが上腕骨頭を関節窩に引きつけ、関節を安定させるのにも役だっています。

その他には関節窩の深さを補うための関節唇や靱帯が肩関節の力学的弱点を補強していると言えます。


今回はずっと制作していたいと思っていた肩関節に関する動画を制作しました。今まで幾度となく取り組んでは止めて、いた動画を作成することができました。これを機に肩関節に関する動画を幾つか作りたいと思っています。

いつもお世話になっている佐志先生の「肩関節のMRI」は肩に関する基礎知識が沢山つまっています。MRIの読撮など関係無しにとても勉強になりますので、是非お手にとってみて下さい。イラストも沢山あり、イメージしやすいです。



参考文献
佐志隆士, 井樋栄二, 他著: 肩関節の MRI.東京:メジ カルビュー; 2000 改訂第2版.
中村 隆一 (著), 斎藤 宏 (著), 長崎 浩 (著) :基礎運動学 第6版





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2014年11月3日月曜日

呼吸器の解剖学 Respiratory organs:理学療法士による身体活動研究

まず、気道は上下にわかれます。

上気道は鼻腔、咽頭、喉頭からなり、下気道は気管、気管支、肺で構成されています。


さらに細かくみると、葉気管支(ようきかんし)、区域気管支、細気管支、終末細気管支、呼吸細気管支、肺胞管、肺胞に至ります。肺胞の全表面積は82㎡もあります。

前面に気管、後方には食道があります。食道は頸椎の6、7番の高さで咽頭に連なります。

左右の気管支はTH46(7)で分岐し、右は約25°、左は心臓があるため約3545°となり、角度のない右の気管支に異物が入りやすくなります。


また左は心臓があるため、容積もやや小さく右の肺と左の肺の容積比は8:7です。







横隔膜の運動はこちらです。